ネットデイで学校革命!
スマートスクールがつくる次世代地域社会の基盤
一九九九(平成一一)年八月八日、個別に活動する全国のネットデイ関係者が一同に会する初めての機会として、シンポジウム「ネットデイサミットin群馬」が、群馬県前橋市で開催された。日本のネットデイは一九九六(平成八)年頃から、政府の支援を受けることなく、「子どもたちにインターネットを使わせたい」「授業でインターネットを活用したい」と願う教師や保護者によって、各々の地域において手探りで積み上げられてきた。今日では、福島県、群馬県、千葉県、富山県、新潟県、愛知県、京都府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、高知県などを始めとする各地で開催され、この運動は静かに広がりつつある。
各地域ごとに、ネットデイを始めることになったきっかけも多様。群馬県前橋市を中心に活動する「インターネットつなぎ隊」は、学校のホームページに載せられた学校担当者の苦労を見た一般のボランティアが、「お手伝いしましょうか?」と励ましのメールを送ったことから五〇名を超えるグループが生まれ、市教委と連携で活動を展開している。福島県阿武隈地域では、山間部の小さな中学校の教師を中心にした情報交流の輪に、大学の研究者、民間のネットワーク技術者が加わり、「あぶくま地域展開ネットワーク研究会(あぶネ研)」として活動している。愛知県東三河地域では、セミナーで出会った二人を起点として、教員や大学の研究者を中心とした「東三河スクールネット研究会」が生まれ、地元のネットデイを支援している。兵庫県では、郡教委が他県のボランティアグループの協力を得て実施した氷上郡や、神戸・伊丹・播磨のボランティアが連携して開催した「夢プロジェクト」を起爆剤に、ネットデイの運動が拡大している。
サミットで採択された共同宣言は、今後各地で開催されていくネットデイの一つの指針となると思われる。
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