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はりまスマートスクールプロジェクト

 

ネットデイで学校革命!
スマートスクールがつくる次世代地域社会の基盤

 兵庫県の南西部に位置する西播磨地域で、日本のネットデイの課題を解決するだろう試みが実施されている。ボランティアグループとしては珍しく、通産省の外郭団体である情報処理振興事業協会(IPA)から調査事業補助を受けた「はりまスマートスクールプロジェクト(以下、HSSP)」がそれだ。HSSP*8)は、シリコンバレーのスマートスクールをモデルとして、ネットデイをきっかけとした学校改革、そしてそこから生まれる地域の変革を目指したものだ。一九九九(平成一一)年七月には、海外を含めた地域内外から九〇名の有志が集って、HSSP実行委員会が立ち上がった。HSSPが行ったネットデイのプランには、ネットデイ開催実績のない播磨の、苦しい事情から生まれてきた二つの大きな特徴がある。

 一つは、これまで単発もしくは同日に開催されていたネットデイを、プロジェクトに参加した五校でリレー形式で実施する「ネットデイ・リレー」の発想。一ヶ月半の間に五校のネットデイを実施し、継続する成果をあげるために、ノウハウや人材を五校がバトンを渡すようにリレーしていくという手法が生まれた。ネットデイでは、

(1)専門技術をもった地元の人材と適正な部材の確保
(2)他の参加者を指導できる、ネットデイ工事の経験者
(3)現場教職員の理解と合意、および学校・PTAの協力体制構築
(4)地元行政、教育委員会のネットデイの認知および支援
(5)自発的ボランティアの動員

という課題があるが、ネットデイ・リレーで各校に引き継がれる文化遺伝子(Meme:ミーム)がこれを解決し、

(1)自発的活動によるボランティアに対する教師の意識変化
(2)社会教育としての場の提供と、のびのびと活躍する子どもたち
(3)児童による地域内外および学校間交流が生まれる可能性
(4)ネットデイにおける技術と経験の蓄積と連続
(5)地元ボランティア主導による継続的学校支援の仕組みの創造

という効果を生んでいる。
 ネットデイ・リレーのポイントは、「伝わるノウハウ」、「伝わる感動」、「伝わる人の輪」、が地域をベースに学校を支えていく「信頼と連携」のきっかけづくりにある。

 「ネットデイ・リレー」では、いかに工事スキルを効率的に伝承するかが大きな課題とされた。リレーのスターターとなる市川町立鶴居小には、県内外のネットデイ経験者が指導的役割を発揮した。通常ネットデイ前に実施される「下見」と言われる打ち合わせは、限られた専門技術を持つ人や、ネットデイ工事に熟練した人が集合して、少人数で行っており、教育プログラムは取り入れられていない。はりまでは、リーダーを養成するために、「下見工事」を事前に地元のメンバー中心で実施しておき、リレーを展開するネットデイでの地域全体のスキルアップを図るため、別途ワークショップの手法を取り入れた教育プログラムとして「下見ワークショップ」を各校で実施することにしている。下見ワークショップの目的は、

(1)「完璧な」ネットワークを敷設するための徹底的な準備
(2)ネットデイ工事のための地元リーダーの育成
(3)参加者がネットデイの全容について体感する機会の提供

 自分で工事グループを選んでグループミーティングを行い、ネットデイ工事のスキルを少人数(八〜一二名程度)で学ぶ。グループミーティングの結果を、全体ミーティングで発表し、参加者全体でネットデイを共有する。この下見ワークショップは、

(1)部材や工法など、工事の課題抽出と解決法の討議
(2)参加者の意識の高揚と技術的スキルの調整
(3)リーダーの責任感と当事者意識の醸成
(4)ネットデイ当日の工程の確認と調整
(5)同一仕様の作業における、工法や手順の効率的統一
(6)班ごとの連携作業の調整
(7)班メンバーのグループ意識の高揚(チームワークの創出)
(8)ネットデイ全体像の把握

という効果をもたらし、六校一五三教室、総延長十・五km、参加したボランティア計二二〇〇名という一大イベントを成功に導いた。

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